ぐるぅぷ未来2「暮らしと手しごとをたどる」上映会
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日本の古き良き原風景を撮り続けた研究所の記録作品を2つ上映します。1つは福島県南部の山間地で盛んに移動性の活動をしていた木地師の家族の当時の生活と技術の再現記録です。木地師たちはブナを材料とした椀を作っていました。斧ひとつで木を伐り、一本の木から200個以上の椀の荒型を作り、奈良時代に大陸から導入された手引きろくろで椀に仕上げていきます。その高い技術力に思わず目を奪われてしまう作品です。2つめは埼玉県の東秩父、萩平の人々によって行われた竹縄作りと、その多様な利用法の記録です。秩父の山村の人々にとって、竹縄は日常生活になくてはならないものであると同時に、生活の糧を得る重要な手段でもありました。

民族文化映像研究所の作品を通して、土地の人々から「山があれば生きていける」という言葉を聞くことがあります。生活の糧のほとんどを自然から得ていた人々の暮らしの知恵や技、精神性を私たちは垣間見ることができます。その時代に100%戻ることはできなくても、そこからこれからの未来を生き抜く良きヒントや学ぶべきことがたくさんあるのではないでしょうか。そのような願いを込めて、上映に臨みたいと思っています。

そこに映る土地の人の暮らしや技、心の在り方を辿りながら未来に繋がるヒントを探りませんか?

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ぐるぅぷ未来1

 

ぐるぅぷ未来2