カジュ・アート・スペース(ぐるぅぷ未来)　｜　暮らしと手しごとをたどる上映会vol.4

路地フェスに参加して4回目となる今回は、奄美大島に古くから伝わる古代染色「奄美の泥染」の記録と奄美の関連作品の合わせて2本を上映します。
午前の部は10時～12時、午後の部は13時半～15時半。料金は1,200円。
　
伝統的な衣食住には、地域の風土や歴史が色濃く反映し、さらには地域性を超えた人間の資質の奥深さがにじみ出ています。この映画は、奄美の泥染（大島紬の別称）の製作工程を記録するとともに、その奥深いものを少しでも明らかにしようとしたものです。大島紬は世界三大織物のひとつにもなっており、織り上げても裏表のないその美しさは長い月日をかけて複雑な工程を経ながら作られる緻密な絣（かすり）織です。
奄美は苦難と豊穣の土地。亜熱帯の島、奄美大島で生まれ育った繊細なかすり模様、平織りのノロ、奄美の泥染めには奄美の島人の心根や祈りが込められています。

「奄美の泥染」の他、関連する短編作品をもう１本上映します。また奄美暮らし歴7年、現在はフリーのライターである奄美に詳しいトークゲストのお話しもあります。

作品は1980年代のものですが、現代になってもわたしたちの暮らしの中にひそやかに息づくものやどこか懐かしくてあたたかさを感じるものが、きっと見る人ひとりひとりにあるのではないかと思います。日本で失われつつある原初的な価値を映し出すこれらの作品に触れながら、これからの未来をよりよく生きるヒントにつながればと思っています。この機会にぜひご覧ください。